京都市伏見区深草町通町26
TEL:075-643-1958
営業時間
昼:11:30〜14:00
夜:18:00〜21:00
定休日:月曜・第一火曜日
(祝日の場合は翌日)
2018・03・28現在
Web

以前、当HPの掲示板に常連のLACさんから、京都伏見の「いまふく」さん、美味しいですよと情報を頂いていました。大人の愉しい食マガジン「あまから手帖」の2017年8月号でも取り上げられていましたね。
今回の日帰り弾丸ツアーを決行するにあたり、長野の「ふじおか・せきざわ」に一緒に行ったO君、M君も誘ったので、レベルの低いお店では、納得して貰えないだろうと思い「手打ち蕎麦 いまふく」を選びました。
名神高速道路、京都南ICからほど近い伏見の師団街道沿い、深草町通町にある「手打ち蕎麦 いまふく」質素な外観にベージュ色の建物、大通り沿いにありながら車でお店の前を走った時は見つけられませんでした。歩いていても気をつけていないと通り過ぎてしまう程目立たない佇まいで小さな暖簾が目印です。
外からは中の様子が全く伺えず、一見さんお断りのお茶屋さんの様に謎めいています。蔵戸に手を掛けようとした瞬間に中から戸が開きました。一瞬、たじろいだ後、予約した○○ですと名乗り、中に入りました。
カウンター席が3席とテーブル席は4人掛け1つに2人掛け2つと個室のこじんまりとした店内です。
テーブルの上には蕎麦の実と蕎麦粉のサンプルが置かれていました。元々は寿司店「旬彩ずし」として営業されていた中根さん夫妻、共に蕎麦好きではありましたが、ある時から奥さんが蕎麦に嵌まり、結局はご主人も同じ道を進む羽目になられたそうです。




本日の蕎麦メニューは、細打ちが4種、黒、黒粗、粗が各1種に蕎麦掻き。半量の蕎麦を2種類で1人前として提供されているので、3人が1種類ずつ注文すれば全種類食べれるけれど、手間が掛かって申し訳ないなんて思っていると、絶妙なタイミングで奥さんが、「半量ずつ7種類お出しして、気に入った蕎麦があれば、追加して貰う形で出しましょうか?」と嬉しい提案をしくれました。ここは、渡りに船とばかりに話に乗りました。追加で、そばがきと平飼い卵のを注文しました。それと14時までのランチタイムでは「ちらし寿し」が付いてくるとの事で、私とM君は、中をO君は小をお願いしました。最初に出されたそばがきは、注文を受けたらカウンター内の石臼で蕎麦の実を挽いて直ぐに練りだすので、挽きたてで香りがしっかりと感じられるそばがきで、とても美味しかったです。次に出された出し巻き玉子、薄口の味付けでこれも良かったです。そして、ここから怒涛の7連種となりました。





@長崎 A千葉 B新潟 C長野とここまでが細打ちです。ここから太打ち D長野 E広島 F福井です。
私がAをM君がCを、そして、ちらし寿しを小にしたO君はAとEを追加注文しました。それを聞いたご主人がEの熟成していないモノがあるので、それに替えましょうかと嬉しい提案をしてくれました。
お陰様で、計8種類の蕎麦を食べ比べ出来ました。余りに数多く食した為に1つ1つの感想が思い出せなくなりましたが、本当にどれもこれも美味しくて満足でした。味の違いが一番ハッキリと判るのは、麺の横に添えられるラザニアの様な蕎麦刺しをそのまま食した時です。
これで、いいですかと云われそば湯が出て来ました。粗挽きの粉を使ったそば湯、小皿に盛られた生姜が付いて来ました。試しにどうぞと添えられた生姜を加えると、見た感じ何となく甘酒の様なにも見えましたが、蕎麦の旨味が一層引き立ち、私的にはこれもありかなと思わせてくれました。掻き混ぜ棒がついて来るのが京都風なんでしょうか?最後に奥さん手作りのデザート、プリンに桜の葉を練り込んだ小豆ゼリーと蕎麦刺しの揚げたものが出て来て終わりです。

このご夫婦、蕎麦屋を始められてからも、全国各地のそば畑に出掛けては、勉強を繰り返されていらっしゃいます。ご主人との会話の中で、そば畑に一番近い蕎麦屋が一番美味しいと長野県小布施の「せきざわ」を例えに挙げましたが、帰宅後ネットでぐくってみたら、せきざわの脱穀作業を手伝いに出掛けている事が紹介されていました。この行動力は本当に凄いです。11月の蕎麦の収穫時には、月の半分は休み各地のそば畑に出掛けるそうなので、その頃に伺う時は電話で確認した方が確実ですね。





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