４月から転籍で同僚となったＭ君が、美味しい「そばがき」を食べたいとの事で、Ｍ君＆彼女の３人連れで丸富を訪問して来ました。
午前中に用事を一件済ませ、到着したのが正午過ぎです。私が注文したのは、前回食べ損ねたしらびそそばとそば豆腐。どちらも人気メニューなので、私の分で最後でした。
しらびそそば、十割にしてあの細さは驚きですが、味は流石と云うほかないです。
初めて頂いたそば豆腐も、よく冷えていて美味しく食しました。私の中では長野県のtop３に入るお店なので、次回訪問が待ち遠しい。
１３.０６.１６現在

長野県駒ヶ根市赤穂23-180
TEL:0265-83-3809
営業時間　11:30〜15:00頃
品切れにて閉店の場合有
定休日:火曜
石臼挽き自家製粉
◆しらびそそば　１０５０円
長野県上村下栗産玄蕎麦粉１００％細打ちそば
◆朝日屋(粗挽きの蕎麦)　９４５円
駒ヶ根産の玄蕎麦に日本各地の蕎麦をブレンドした中太打ちの二八蕎麦
０８.０９.２３現在

秋分の日、３年振りに「丸富」を訪ねた。本来なら火曜日定休なのだが、嬉しい事に祝日という事で開いていた。
駒ヶ根に移転した後、地元で採れる食材を積極的に取り入れる事で、単なる蕎麦屋から蕎麦と野のもの料理の店へと進化している。
先ずいただいたのは、熱湯で一気に掻いた蕎麦掻。大量の大根おろしと生醤油で食べるのだが、お餅のようにやわらかく、口の中でとろける様な食感で、幸福感に浸れる一品。
次に私は二八の朝日屋を、相方は同じ麺を使ったおろしそばをいただく。駒ヶ根産の玄蕎麦に日本各地の蕎麦をブレンドし、粗く挽いた粉を少し太めの二八に打ち上げ、しっかりとした歯応えで噛んで味わうタイプ。ノド越し重視なら貴重な上村・下栗産の粉を使い、細打ちに仕上げた十割りそばの「しらびそそば」がお薦め。
つゆをかけた後、辛味大根を少しづつ調整しながらいただくおろしそばは、つゆの旨みと大根の辛さが麺によく絡んで美味しい。そば湯は、オーソドックスな、ゆで汁が供される。

　

以前から信州・飯田の名店として全国にその名の知られた「丸富」が、美味しい水を求めて、赤い屋根のロッジ風のお店を駒ヶ根の山麓に開店した。
前のお店では、少し狭くてざわついた感じが強かったが、今度のお店はゆったりと静かに蕎麦を味わえる環境が用意されている。
　
しらびそ（十割）1000円、朝日屋（二八）900円を食したが、蕎麦に関しては前回同様に旨いの一言に尽きる。鰹節からだしをとったつけ汁も、蕎麦との相性が良く、流石と思わせるレベルだった。
　
移転して一番変わった事と言えば、ご主人の蕎麦に対する考え方ではないかと思う。関市の名店「助六」のご主人から聞いた話だが、「前はお客さんに美味しい蕎麦を食べて貰うにはどうすれば良いか、そればかり考えていたが、こちらに移って来てからは、この玄蕎麦の美味しさを引き出す為にはどんなアプローチの仕方が一番良いのかを考えて、試行錯誤の繰り返しです。」と話されていたそうだ。
やはり何事も、日々の努力無しでは成し得ないと、改めて考えさせられてしまった。