店の外観

 


長野県塩尻市大字宗賀桔梗ヶ原76-1
TEL:0263-51-1348
営業時間 11:00〜14:00 17:00〜20:00
定休日:火曜日(祭日の場合翌日)
玄蕃之丞 石臼挽き自家製粉(手挽き)
他は製粉所に依頼した八ヶ岳、黒姫産を使用
全て十割
ホームページ
2007.04.22現在

2年程前にある雑誌で一度紹介されていて、その時から気になっていた「そば屋 しみず」。
サラリーマン生活を過ごした後、上田市の「手打百藝 おお西」にて1年半の修業を終え、自宅で開店。
塩尻市駅西側の徒歩10分位の所にあるお店は一歩中に入ると電車の音も一切聞こえない位に静かである。駐車場は店の裏手にあるにもかかわらず、私は表から入ってしまい、どうしようかと思っていたら、奥さんらしき人がすぐに車を移動してくれて、無事駐車場に車を停める事ができた。その時、他県ナンバーと気付いたようで、食事が終った時に「遠くからわざわざありがとうございます。」とお礼の言葉を頂き、蕎麦等についても詳しく説明をしてくれた。


高ボッチ
高ボッチ(更科・挽ぐるみ・田舎)の盛り合わせ \1575

私が注文したのは高ボッチ(更科・挽ぐるみ・田舎)の盛り合わせ。相方は相変わらずかけに嵌っているのでかけそば。その他に厚焼き玉子と海老野菜天ぷらもいただいた。蕎麦屋の卵焼きは出汁が効いていて美味。
突き出しに供されたのは蕎麦かりんとうではなく、ピリ辛のコンニャクだった。


厚焼き玉子
厚焼き玉子 \525
海老野菜天ぷら
海老野菜天ぷら \840
コンニャクの甘辛かけ
突き出しのコンニャクとかけそば \1050

麺は画像でも判る様に極細でエッジもキレイに裁っている。これだけ細いと腰の強さはあまりないが、ノド越しは十割りとは思えない程のスッキリ感を味わえる。漬け汁は麺との相性も良くお互いの良さを引き出している。そば湯は別作りのポタージュ系。
変わり種としては、地元、桔梗ヶ原特産のワインを練り込んだ、変わり蕎麦もあるので、ワイン好きの方は是非。
数多くの蕎麦屋を訪ねて歩いてみて、店主が思い描く蕎麦の姿や方向性がハッキリと見えている蕎麦屋がいい蕎麦屋なのではないかと思えてきた。このしみずの蕎麦は玄蕃之丞以外、全て製粉所の粉を使っている。
しかし、以前訪ねた、とあるお店の主人が言っていた事だが、玄蕎麦の管理がきちっと出来ないのなら、中途半端に自家製粉しても意味がない。それ位ならちゃんとした製粉所にお願いした方がよっぽどいいと。理想は理想として、自分が出来る範囲の中で理想の蕎麦を目指すのも一つの考え方で、それに納得したお客が店を訪れればいいことだと思う。
そしてもう一つ、店主・従業員が一致団結しているかどうか、これもかなり重要だと思う。ここ数年ご主人が脱サラして開店する店が多いが。蕎麦は頑張っていても、それを運んで来る奥さんが暗い顔で仕事をしている店をたまに見かける。そんな時は大変ですねなんて言いたくなってしまう。せっかくの美味しい蕎麦が台無しにならない様、この店の様に笑顔で接客して欲しい。


長野県一覧に戻る HOME CONTENTS