雑誌、自遊人の２００７年７月号で松本の「浅田」のご主人がお勧めと言っていた「蕎茶寮 いけ野」
２００４年８月の開業で、丁度オープンから丸３年が経ち、どんなそばが食べられるか楽しみに訪ねてみた。
開店時間には十分間に合うように蓼科には着いたのに、一本道を間違えてしまい、到着した時は店内が丁度満席に。お店の方から申し訳なさそうにテラス席なら空いてますと言われたが、此方としては写真を撮るのにも有難いし、ここは何と言っても蓼科高原の別荘地。オープンテラスで食す蕎麦も一興だ。

注文したのは手打そば、蕎麦がき、天ぷらの３品だが、さすがに東京・目黒で欧風家庭料理のお店を営んでいただけあって、そばを待つ間に真白なお皿に盛られたお洒落な前菜が来た。予想していなかっただけにこれも嬉しいサプライズ。
蕎麦がきは生醤油でいただくのだが、むっちりとした食感で、量も結構あって二人で分けても十分満足。車海老・二匹に季節の野菜が盛られた天ぷらは、カラッと揚っていて美味しかった。
細く切り揃えられた麺は、腰の強さはさほど感じられなかったが、ノド越しはＯＫ。漬け汁は開業前に県内の蕎麦屋を食べ歩いたせいか、関東出身者にしてはそれ程辛口では無く、ポタージュ系のそば湯との相性も良かった。
周りには多くの蕎麦屋が軒を連ねているが、他の有名店と肩を並べるのもそう遠くない話かもしれない。

手打そば \800　二枚目 \500　天ぷら \700　蕎麦がき \600　おまかせコース \3800(要予約)