JR静岡駅や静鉄の新静岡駅からもさほど遠くない「くりた」に行って来た。 駐車場が無いので、車で来る場合はちょっと不便だが、周りのコインPを利用するか買い物の序か何かの時が一番便利かもしれない。 2年程前にネットで見た、栗のマークの焼印を押した玉子焼きが残像として記憶の隅に・・・。その後、色々と情報を集めてみると、やれイケメン店主だの、北欧風の内装がお洒落だとか、蕎麦屋然としてなく、カフェでSoba Noodleみたいな、話題先行系のお店かと思っていた。 しかし、静岡市で5本の指に入ると言われる「くろ麦」で10年近くも修業をしたとの話で、一度食してみるかと今回の訪問となった。 確かに、店先には暖簾も掛かっておらず、入口脇の打ち場の存在が無ければ、瞬時に蕎麦屋と判断出来ないであろう。ドアを開けて一歩店内に足を踏み入れると、白色の壁と北欧調の家具等が癒しの空間を醸し出し、まるでカフェそのものだ。 そばがきも今までに見た事のない状態で供される。薬味は、おろし、葱、山葵の3種類を小皿に盛り、つゆは別に用意される。たぶん、修業先と同じなんだろうとは思うが、兎に角驚かされた。玉子焼きは出汁が効いて美味しかった。肝心の蕎麦も、綺麗に切り揃えられ、ちょうどいい具合の腰の強さとノド越しを両立させている。静岡近郊の蕎麦通からしてみると、つい修業先と比較する為に辛口の評価になっている様だが、いい意味で期待を裏切ってくれる。 今後は店主がどんなベクトルを描いて行くか楽しみな一軒。次回はカウンターに陣取って、そばがきの作り方をじっくりと観察してみるか。
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