甲府市高畑1丁目13-18
TEL:055-233-6095
営業時間
昼:11:30〜14:00
水曜定休(水曜祭日 営業翌日休み)
第1・3火曜日休業(祭日を除く)
2018・04・15現在

1994年、平凡社が出版した宮下氏著書の『そば読本』が、そばブームを引き起こしました。その3年後の1997年、静岡新聞社から山口 雅子氏の『そばを、もう一枚』が発刊され、暫くした2006年、京都新聞出版センターから『京都蕎麦スタイル57』2007年、読売奈良ライフから『奈良麺通88選』2009年、静岡新聞社から『ぐるぐる文庫 蕎麦本』2009年7月には、山口氏の『静岡・山梨のうまい蕎麦83選』と地域限定の蕎麦屋を紹介する本が次々と出版されました。
この頃すでに『静岡・山梨のうまい蕎麦83選』で紹介されている静岡県のほぼ6割は訪問済みでした。自分の中では山梨は富士山の向こう側、とても遠い感じを抱いていました。なので残り4割の蕎麦屋を制覇してから山梨県に取り掛かっても遅くはないと思っていました。
そして2年前の2016年、旧車ボルボのオフ会、桃オフに初参加。一度行ってみると経験値が出来るので2回目は割と簡単に行けるって気になるもんなんですね。今回、定年退職後の再就職で土日休みの職場に勤務する事が決まりました。だったら桃オフにも参加出来るぞ〜と!
そうなると一寸時間を調整してでも美味しい蕎麦を食べてみたいと思うのが人情と云うモノで、今は昔と違ってネットをググれば色んな情報が簡単に入手出来ます。そこで選んだのが、今回訪問した「専心庵」。3台の電動石臼を駆使して何種類もの蕎麦を打ち分けている。こんな情報を知れば当然行きたくなると云うモノです。




お店の在る場所は、幹線道路沿いのファミリーマート横の細い道を住宅街の中へ入った所。こんな分かり難い所で商売が成り立つのかと思いきや、開店前に既に2台の車が待機していました。店内へは入口で靴を脱いで上がるので、知り合いのお宅へお邪魔した様な感じです。
開店1時間前に場所確認の為に到着していて、その時に「土・日限定の4種食べ比べ」を1人前お願いしますと伝えてあったので直ぐに蕎麦は提供されました。
厳選された玄そばを白州の名水だけで打った蕎麦、供される前から期待にワクワクしました。
先ず最初は十割荒挽き、見た目にホシも確認出来るちょっと太目の短い麺で、香りや腰も強く噛んだ瞬間口の中に広がる甘味には驚きました。次は十割韃靼、茶色がかった細目の蕎麦ですが、独特の香りで腰もあって美味しかったです。3番目、4番目は細打ち十割の殻無しと殻付きです。3番目の殻無しが1番標準的な蕎麦でしたね。殻付きは多少いがらっぽさが感じられましたが、挽きぐるみだけあって甘かったです。それぞれ1品1品の特徴がはっきりしていて楽しめました。漬け汁は、鰹の風味も効いていますし旨みも充分でした。適度な甘みもあって良かったです。そして、ここのそば湯、今まで味わってきたポタージュ系の中でも最高に濃厚です。そば湯と云うよりはどろどろの蕎麦粥ですね。
因みに使用する食器は全て、創作陶器も手掛けているご主人の手作り品です。





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