私の好きな和箪笥
敢えてライトは洋風でした。
暗い廊下を鮮やかに染めるほおずき
館内全てがこの様な和風で
まるで私の為の宿のようでした。
宿のHPはこちらです。
 

アメニティーグッズの和風ソックス
 赤紫蘇酒
 
 もんぺ柄のパッチワーク
 
 自在鉤
 
 おくどさん
 
 石臼の敷石
 
 姫シャガ

私が宿泊したのは南楽の新館・下賀茂亭。宿に着くとまずはフロントでおしぼりと抹茶のサービス。この南楽は団体客が宿泊するような宿ではないので、社員が一同には入れず、その為3グループに分けての寛ぎタイムとなりました。
その後、それぞれ各部屋に別れ、宴会前の風呂タイムとなりました。ここの風呂は大浴場だけでなく内湯にも拘っていて、浴槽は大きな瓶。せっかくこんないい温泉に来たので、誰も内湯には入りませんでしたが、家族やカップルで来たら、結構面白いかもしれません。風呂上りには「ゆり茶屋」に行くと女将さん手作りの果樹酒とお菓子のサービスがあります。この日は赤紫蘇酒。私は紫蘇はあまり好きではなかったのですが、雰囲気で飲んでしまうとこれが意外と美味しいものでした。宴会料理もよくある団体客用のおざなりなものではなく、質も量も大いに満足でした。



宿自慢のお風呂の数々
写真は人が入ってない時間をねらって
朝5時起きで撮りましたが、さすがに真っ暗。

この宿、女将さんに色々話を伺うと、ご主人が建築関係に進みたかった程の人で、材料には拘り、駿府と白川郷の古民家を解体したものを一部使って建てたそうです。コンセプトは『古民芸』で、よく言えば落ち着いた感じですが、私にはちょっとコテコテかなという感じもします。それでも、たま〜に来るなら現代の喧騒を忘れさせてもらえるこんな宿もいいものです。
伊豆はいつ行っても関東ナンバーの車で渋滞していますが、自然が豊かで、いい温泉に美味しい料理。どんなに海外旅行者が増えても、日本人の旅の原点であるような気がしました。
私個人の旅行の時は見たい場所が多すぎて、宿は寝る為だけの場所と割り切ってビジネスホテル専門ですが、南楽の様な宿は、ここで癒される為に行く所なんだろうなと思いました。こんないい宿は会社の旅行の時だけ。歳と共に会社の旅行も億劫になりがちでしたが、来てよかった〜と思いました。

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