私のHP「そばの横好き」の掲示板によくコメントを下さるLACさんからの情報で、新年早々高浜市の蕎麦屋を訪ねました。 ネット上の情報も極端に少ない上、
表通りに看板が無く、おそろしい程見付け難いお店「そば処 歳一六」。店主の岸本氏は高浜市の要職に付いていましたが、蕎麦好きが高じ中部地区で一大勢力となっている沙羅餐グループのお店に修業に入り、61歳で御自分の店を持ったとの事です。迷いながら見つけた時には既に駐車場が満車状態になっていました。仕方なく高浜南部公民館裏の駐車場に車を停めて待つ事にしました。30分ほど待っても席が空かないので意を決して暖簾をくぐりました。 店内にはテーブル席が8席、先客は3名しか居らず、後で確認をすると奥にお座敷8席があり、今日はご婦人達の集まりが開催されているとの説明で合点がいきました。 先ず注文したのは、そばどうふ。ムッチリとした食感で、噛む内にそばの香りが鼻孔を抜けて美味しかったです。次に天ざる十割を注文しました。黄瀬戸の器で出された海老と野菜の天麩羅は抹茶塩を付けて頂きましたが、カラッと揚がっていて美味しかったです。 本日の玄蕎麦はこの辺りでも余り聞かない「栃木県・益子産」との事。 ちょっと硬めに打った麺は、十割にありがちなイガラッポさも無く、水切り&ノド越しも良くて美味しかったです。店主に伺ってみると茹で時間が足らずに硬いのでは無く、しっかり歯応えを楽しめる蕎麦を目指しているとの事です。最後に出されたそば湯は濃厚なポタージュ系でした。 ご意見、批評はどんどん受け付けるとヤル気満々の店主、今度は粗挽きの十割蕎麦に挑戦して欲しいものです。
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