掲示板によくコメントを下さるＬＡＣさんからの情報で、桜通沿いの蕎麦屋を訪ねました。このお店が入居している成田久屋ビルは、名古屋に勤務していた頃に通っていた本社から徒歩２分程の場所です。2013年7月の開業ですからオープンして丁度半年、漸く落ち着いたところでしょうか。静岡出身の店主が静岡のホテルを振り出しに和食店や神田神保町の蕎麦屋「たかせ」で修行を積み、結婚を機に名古屋に移り住み、開業したそうです。暖簾をくぐって入った店内は、和モダンな木調で落ち着いた雰囲気がいい感じです。カウンターが３席と４人掛けのテーブルが５席で半個室的な部屋も在るようです。お品書きを見ると蕎麦以外にもお酒に合いそうな一品料理が数多く書かれていて、蕎麦割烹のような感じです。
先ずお願いしたのは玉子焼き、量もしっかりとあり、出汁が効いて美味しいです。次は天ぷらせいろを注文。一般的な太さの二八の麺は、ほんの少し固めですがプリッとした歯応えで、腰の強さとノド越しが上手くバランスされていました。天ぷらもレベル高いです。

場所柄、自家製粉をするだけのスペースが無い為に、製粉所の粉を使ってますが、中々どうして侮れません。
浸け汁も関東風の辛めで、名古屋では珍しい江戸前の蕎麦を味わえます。他にも静岡出身者らしく、黒はんぺん焼きや桜えびの薄揚げ等、食してみたい一品が沢山ありました。沙羅餐系や春風荘系の蕎麦屋が幅を利かせる名古屋に一石を投じる蕎麦屋だと思います。今後の進化が楽しみな１軒です。

せいろ　700円　天ぷらせいろ　1400円　大盛　＋200円　桜えびの薄揚　700円　黒はんぺん焼き　550円
天ぷら盛合せ　1300円　そばがき　1000円　お造り(１人前から盛合せできます)