5年振りに訪れた深萱ふ〜ど、お店の周囲にある蕎麦畑の花が夏の日差しに負けない位に咲いていた。
最初に食した盛りそばは十割で幅2ミリ位に綺麗に切り揃えられていて、ノド越しもOK。漬け汁は鰹の風味が効いた辛口で美味しい。次に出てきた粗挽きも美味しかった。粗挽き用の漬け汁はそばの味をより一層味わう為に味醂の量を抑えているとのこと。その為に薬味と漬け汁は2種類持ってきてくれる。
蕎麦を盛る器(陶板)も冷たく冷やされていて、尚且つ水切りも上手にされている。最後に供された蕎麦の実茶づけは、添えられた山葵のピリ辛感と塩味が絶妙にマッチしている。中に入っている白い実はそばの実で、赤の実はくこの実との説明があった。冷たい蕎麦の後で締めの一杯に食する茶づけは格別かもしれない。
自称・蕎麦打迷人が、試行錯誤と日々の研鑽から打ち上げるこの蕎麦は、いつ食べに訪れても美味しいモノへの感謝の気持ちで満たされる。
なお現在、玄蕎麦は自家栽培(坂祝産)と福井県あわら市の契約農家・加藤さんと茨城県古河市の森ファームのモノを日によって使い分けているそうだ。
画像左の口取りは、そばチップと蕎麦の実を和えたおから。


もり盛り膳 ¥1680 の盛りそば・粗挽き盛りそば・そばの実茶漬け 08.07.19現在

店の全景

蕎 麦 の 細 道

深萱ふ〜ど
ふかがや

 
 

50歳を前にして、ご主人が趣味の蕎麦打ちに第二の人生をかけて始めたお店。
 
田舎盛りそばと粗挽き盛りそばに蕎麦の実茶漬けがセットになった盛り盛り膳(1600円)をいただく。
田舎そばは、玄そばをピカピカに磨き上げ石臼で製粉したものを使い、粗挽きそばは、限定十食、玄そばと剥き実そばの混合を石臼で製粉し20メッシュの篩を使って得た粗めのそば粉を使用して打ったもの。
田舎は極細の麺で腰は無いが喉越しは良くすっきりとした味わい。粗挽きは田舎より腰があり、甘味がしっかりと感じられてこの方が口に合った。
 
水は電子水を使い、葱、大根、人参は自家栽培で、お箸はリサイクルを考えて栗材の山中塗箸を使う等気配りがされ、入口の右側には体の不自由な方などが直接車椅子で食事ができる様に工夫してあり、さり気ない優しさに溢れている。

蕎麦の実茶漬け田舎盛りそば
風土舎宣言
 店横のそば畑
 
岐阜県加茂郡坂祝町深萱482
TEL:0574-23-0291
営業時間
11:30〜14:00
夜は要予約
定休日:月曜・火曜
石臼挽き自家製粉・十割
愛知稲武町産・福井金津町産
玄蕎麦使用
03・06・21現在

 

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