ネット仲間のポコさんから金沢市の蕎麦の名店「更科藤井」が移転するとメールを貰ったのが２年前、やっと訪ねる事が出来ました。
以前は金沢の繁華街に近い場所で営業していましたが、今度は金沢市役所の南側、金沢21世紀美術館の方から柿木畠通りに入って数十m歩くと右手に在ります。外観から判断するに、どう見ても店の間口が狭く感じました。元々トルコ料理のお店だった所を半分だけを蕎麦屋の店舗に改装したようです。以前は、夕方から夜中に営業する変則スタイルでしたが、現在地に移転してからは、一般的な営業時間になっていました。又、火曜日から土曜日には中休みがありますが、日曜日は通し営業との事。店内は白壁と焦げ茶の梁でシックな雰囲気に纏められていました。夜の開店時間に合わせて待っていた私達は一番乗りで奥の席に陣取りました。隣のレトロな磨りガラスの部屋は、そば打ちスペースの様です。私は荒挽そばとかき揚天ぷらを相方はかけそばを注文しました。
玄そばを荒く挽きぐるみした太目の麺は、挽きぐるみ特有の香りと甘さが感じられました。太目と謳いながらもノド越しツルりで美味しかった。

かけそばは細打ちの二八で、つゆがしっかりと絡みこれまた、美味しかったそうです。甘海老と季節の野菜で揚げられたかき揚げ、衣がカラッとしていて口当たりも良かったです。二人で一人前しか頼まなかったのですが、二人分に分けて揚げてくれたり、かけを頼んだ相方にもそば湯を用意してくれる等、そういった心遣いが嬉しかったです。１３年振りに訪ねた「更科藤井」、若かった店主の長い年月に磨かれし技は、旅の良い思い出となりました。
今度金沢を訪れる時も必ずや立ち寄りたい一軒です。

ざるそば 1540円　十割生粉打そば 950円　御前更科そば 800円　季節の変わりそば 1200円
大盛 300円増　小盛 300円引　玉子焼 850円　そばがき 1250円

急に思い立ってやって来た北陸の古都、金沢。
夜の11時過ぎ、小腹が空いてちょっと何か食べようかと夜の繁華街香林坊へ繰り出した。ふと見た視線の先に手打ち蕎麦の看板が。
こんな場所、ましてやこんな時間に、それがこの店を知ったキッカケだった。
話を伺うと、麻布十番の更科本店で６年の修業を終えて、地元金沢にお店を出したとか。
北海道産の粉を使って細切りにした笊蕎麦や、甘皮を挽き込んだ粉に粗く挽いた粉を混ぜて打った粗挽き蕎麦もなかなか美味しかった。
但し自分の好みから言うと、粗挽き蕎麦はもう少し蕎麦を細切りにした方がより一層旨味が引き出される様に感じられた。
私が偶然に立ち寄った時は、開店からまだ半年が過ぎたばかりで段取りの悪いところも少々あったが、一生懸命さが伝わって来るこれからが楽しみな一軒と言える。


2011.03.01 に下記の場所に移転開業された様です。
住所　金沢市柿木畠３−３　電話　076-265-6870