桑名の九華公園に行くついでに久し振りに寄ってみた。
場所は何となくしか覚えていなかったが、国道23号線の町屋大橋の側というのは覚えていたので、意外とすんなり行くことができた。
私が頂いた「天しんの昼ごはん（冷）おそば・ミニ天丼」は下の画像の左二つ。海老は２匹をくっつけて揚げてあった。店内が暗いので、蕎麦の色が巧く写っていないが、色は緑がかった綺麗な色だった。
「石臼で手びきしていき軽やかな草原のような味香り、しなやかなハリを感じる食感をイメージしております。」と店主の蕎麦についての説明書きにあったが、細く切り揃えられた蕎麦はぷりっとした食感で、しなやかという言葉がぴったりだった。
右の画像は出汁を取った後の鰹節を醤油で甘辛く煮たもの。前に来た時もあったが、これが結構美味しい。蕎麦湯はかなりとろっとしていて濃い目だった。いっしょに出てきた蕎麦の揚げたものは他店では圧倒的に塩味が多い中、ちょっと甘めで個性を感じた。
分かり難い場所にありながらもお客さんが次々と来ていたので、人気の店になっている様だ。後はできるなら禁煙にして欲しいと思う。

国道23号線、町屋大橋の近く、こんな場所にお店が、ましてや蕎麦屋がという所にある。そこにはクラシック音楽の流れる静かな空間が広がる。
　
今年の玄蕎麦は、茨城県猿島産の常陸秋蕎麦との事。
今日は、石臼の一回手挽きで自家製粉された粉を十割で打ったもり蕎麦を食する。
　
細く切られた蕎麦は、それ自体が力強さを表現しながらも、透明感を感じさせ、上品な香りとプリッとした食感が絶妙のバランスを保っている。つけ汁も見た目は濃厚な感じがするが、細切りの蕎麦と相まって口の中ではスッキリ感が味わえる。
　
そばがきの残りを少し溶いた物を混ぜた蕎麦湯は、ポタージュぽい感じだが、飲んでみると意外とアッサリしていて美味しかった。
又、最初に出される、出し汁を取った後の鰹節にゴマをあえて味を調えた付き出しもアイディアものだ。
　
辿り着くのに難儀な場所だが、訪問の価値はある。