元々この勝縁は昼神温泉のすぐ前の貸店舗にあった。その頃はふらっと昼下がりに行って、今からお風呂に入ってくるけどそれから来てもいい？と聞くと、いいよという返事が返って来るくらいのんびりとした店だった。ところがこの場所に移転してからは多くの人に知られる名店となり、土日は早めに行かないとかなり待つようになった。
以前、ちょっと出遅れて１時過ぎに着いたら、食べ終わって店を出た頃にはお日様が西に傾いていたなんて事もあった。
今回は今年の蕎麦屋の〆として選んだので、１１時に到着して一番乗りの入店となった。私たちが席に座ってほんの少しすると、お客さんが次から次へと来て、直ぐに満席になった。やっぱり早く来て良かった。
最近は細切りの蕎麦が多い中、ここは普通の太さに切り揃えられている。麺のエッジも綺麗で、腰の強さも充分に満足いくもの。ノド越しもツルツルっといけてＯＫ。そして、この店に来ると絶対注文するのが王冠の形をしたかき揚げ。普通の天ぷらは地の野菜や林檎、蒟蒻、湯葉なども使っていて楽しんで食べられるが、やっぱりこのかき揚げはサクッサクッで外せない。いつも分けあって食べるが、それでも充分に量があって食べ応えがある。
そばがき(900円)も食べたかったが、平日のみとメニューには書かれていて断念。その代わりに土・日・祭日には数量限定で十割太打ちの田舎そば(1200円)があるとの事だった。
ざる 900円　大盛り 500円増し　天ざるそば・かき揚げかけそば (1400円)

そろそろ、新蕎麦の季節がやってきたので紅葉でも見がてら蕎麦を食べに出かけた。
　
今日は王冠の様に立体感のあるかき揚げ付きの温かいそばと天せいろを注文する。かき揚げの中身は小さな桜えび、海老の剥き身、三つ葉など殆んど具の塊でとても美味しく味わえた。
　
天ぶらも、川魚、シソを湯葉で巻いて揚げた物や里芋に海苔を着けたものなど、どれもひと手間もふた手間もかけた贅沢な物だった。お酒の当てにはこの辺の川で採れるてなが川えびの揚げが良く合いそうだ。
　
そばの量もこちらに移転してから多くなった様に感じたが、どちらにしても昼神温泉に来る楽しみがまた一つ増えた。
天ぷらざるそば1400円かきあげ天ぷらかけそば1400円
そば豆腐300円。