蕎麦打ち名人と呼ばれる高橋邦弘氏の『翁』にて修業した若月氏が東京・箱根暁庵の店長を務めた後、平成９年に開店。 山梨県長坂の『翁』に似たロケーションの小高い丘の中腹にお店はあり、大きく開口を取った窓からは北アルプスの山並みと安曇野の田園風景が一望出来る。

メニューは『翁』より多く、ざるそば、田舎そば(黒め太切り) おろしそば、鴨せいろの４種類で、注文したのはざるそばと田舎そば。
ざるそばと田舎そばでは茹でる時間が違うそうだ。
麺の表面はツルっとしているが、歯ごたえはモチっとしていて、噛めば噛むほどに蕎麦の味と香りが口一杯に広がる。
そして漬け汁はまろやかな口当たりで、辛過ぎず甘過ぎず。

蕎麦の味は勿論だが、接客、ロケーションの三拍子が揃った名店。
流石、高橋名人の一番弟子と云われるだけあって、高レベルのモノをさりげなく提供してくれる。