平成15年の開業から5年余が過ぎ、関西の蕎麦シーンでも名店の呼び名がちらほら聞かれる様になった百夜月。
なら燈花会を観賞しがてら5年振りに訪ねた。お店の佇まいは以前と同じく蕎麦屋然とした感じは全く無い。
夜の営業時間に行ったので、一日限定10食の手挽きは売り切れ済。今日の玄蕎麦は、二八・十割共に福島県会津産。
私が食したのは二八・735円と十割・840円、相方は気になっていたという素揚げ野菜の天ざるそば、1365円。
二八の麺は一般的な太さに切り揃えられ、しっかりとした歯応えが味わえた。細い木船の様な形の器に盛られた十割は二八よりも少し太目の麺で水切りもいい感じだった。麺は噛みしめるとそばの味が濃厚に感じられる。
素揚げ野菜の天ざるそばは、鴨汁そばの野菜版。かぼちゃ、蓮根、さつまいも、茄子、エリンギ、インゲン等の素揚げが美味しいお出汁に浸かっていて、そこに蕎麦をつけて食べる。相方はかなり気に入ったようだ。
そば湯は別作りだが、今流行りのボタージュ系よりは薄めだった。

08・08・12現在



 
奈良県奈良市中筋町38番地
TEL:0742-24-5158
営業時間 11:30〜14:30 17:30〜19:30(なくなり次第)
定休日 火曜夜、水曜休み
(祝日の場合翌日休み)
石臼挽き自家製粉 二八・十割
秋田・上伊那・北関東産玄蕎麦
03・08・03現在
09・04定休日を改訂

 

奈良に平成15年3月にオープンしたばかりの店 百夜月(ももよづき)。
名古屋の沙羅餐で修業をされた若い店主と奥さんが力を合わせて切り盛りをしている。
お店の入口は、大きなガラス戸を開け放つと、オープンカフェに様変わりしそうな雰囲気で、一歩中に入ると一枚板の大きなテーブルが存在価値を誇示するかのごとく中央に置かれており、そのさまはヌーベル蕎麦屋のよう。
玄蕎麦は、秋田県産、北関東産、上伊那産の3種類を使い分けている。
又、食材にも拘りを持ち、おろし蕎麦には長野県産の辛味大根を使い、とろろには青森県産の長いもをと気を配っている。蕎麦は細く切り揃えられ、しっかりとした歯応えで腰の強さも感じられ、関西風に鰹風味を少し強調したつけ汁とのマッチングも凄く良かった。
二八蕎麦600円、追い笊400円、十割蕎麦800円、追い笊600円、限定十食の手挽き蕎麦は1000円と、とても良心的で尚且つ量も充分にある。


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