7月に伺った大阪・枚方の名店「天笑」に名刺が置かれていて知った「彦衛門」を訪ねる。 近鉄菖蒲池駅から徒歩で15分位行った坂の下に05年5月に開店したばかり。店主の池田さんは「江戸東京そばの会」のプロ養成コースの卒業生。 店内に一歩足を踏み入れると14人掛けの一枚板の大テーブルが目に入る。和のテーストを生かしシックな色合いで纏められた店内は大人の隠れ家的雰囲気。 玄そばの産地が表示され、絹挽き(白色)・荒挽き(黒色)に打ち分けられる。セットメニューでは、注文時に絹挽きか荒挽きかを選べるのも嬉しい心遣い。 細切りの麺はそばの香りもほど良く、のど越しも十割とは思えない程のスッキリ感。漬け汁も鰹の旨味を巧く引き出していて美味しい。天せいろに付く海老は天然ものを使う贅沢さで、月曜から金曜の平日には限定15食のおまかせ膳1500円(そば、飯物、小鉢、デザート)も大人気。 そば湯は一回ずつ作っているらしく、思わずお粥を想像させる濃厚なポタージュ系でとても美味しかった。最後はこれで満足度が倍増する。 開店3ヶ月で接客や段取りに多少の難は感じられたけれど、これからが非常に楽しみなお店。 十割せいろ 850円、天せいろ 1700円、南高梅と磯の香そば 900円。 そば茶アイス 300円、そばがきぜんざい 500円。
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