店舗の移転問題を抱えていた「陶そば 正」を調べていたら移転したとの情報を見つけ早速伺って来ました。
年も押し迫った昨年の１２月２６日に浜松市中区小豆餅へ移転、東名・浜松西ＩＣから１０分もあれば行ける立地。
移転に伴い価格改訂をし、以前は蕎麦１人前 150ｇだったモノが140ｇに、天ぷらや鴨も値下げした様です。
今回食した天ぷらは、海老２匹にムラサキ芋のきんとん、九条葱の白い根の部分と先端部が各１ケ、里芋２ケ、鬼山椒１ケ、タラの芽の小、中が各１ケでした。
今シーズン入荷した玄そば、いつもの年よりも出来が少し落ちるので、今までと同じ粗挽きで打つとブツブツ細切れになってしまうとの事で、今日分は篩いのメッシュ数を変えて打っているから、厳密に云うと粗挽きでは無いと御主人から説明がありました。それでも充分に美味しい蕎麦で満足でした。
今までよりは遠くなってしまいましたが、これからも足繁く通うお店の１軒です。

ざるそば 粗挽き(十割) 1000円⇒900円　天ざるそば 粗挽き(十割) 1800円⇒1500円　おろしそば 粗挽き(十割) 1300円⇒1000円　鴨ざるそば 粗挽き(十割) 1600円⇒1400円　天ぷら(海老２匹＋５品程度) 800円⇒600円
静岡県浜松市中区小豆餅2-32-12　営業時間 11:30〜14:00(LO) 18:00〜20:00(LO)
定休日 月曜、火曜日定休(祝日営業、翌2日休み)　二八・十割　石臼挽き自家製粉

今日は冷えが厳しかったので、珍しく天ぷら付きのかけそばにそばがきを注文。本日の玄そばは長野県蓼科産で、かけそばの並挽きは50メッシュで篩った粉を二八で打っているとの事だった。
天ぷらは本来、浜名湖の魚にそばもち、山菜類が付く筈だが、浜名湖の休漁期間中との事でインドネシア産養殖ホワイトタイガー２匹、九条葱の白い根の部分と先が各１ケ、そばもち、水前寺菜、ムラサキ芋のきんとん、落花生に名前を忘れたがもう一種類山菜が付いていた。
初めてのかけそばはムッチリとした歯応えで噛みしめて味わうタイプ。汁との相性も良く汁は全て飲み干した位。

２月末に臨時休業の札を出したまま、店舗向かい側にあった店の看板が撤去され、もしや●業かと心配した「陶そば正」。月も改まり、確認の為に訪ねてみた。経費節減で取り止めた看板の撤去と体調不良に因る臨時休業が重なり、勝手な憶測をしたが、危惧に終わって良かった。
しかし、ご主人の話では１０年間の賃貸契約をしているこのお店も７年が過ぎ、諸般の事情もあって近い将来には店舗移転を余儀なくされるとの事だった。
今回食したのは、石臼で自家製粉(挽きぐるみ)している粉で打った、粗挽きのざるとそばがき。写真で見て判るかどうか心配だが、白い粒と鬼皮の星が数珠繋ぎで並んだ蕎麦は、噛めば噛むほどに野趣溢れる味と香りが楽しめる。
茹で時間の割りに腰の強さもしっかりと感じる。ノド越しもツルとしていてＯＫだ。そばがきは、一寸軟らかめに仕上げるタイプで、箸に纏わり付く感じ。粗挽き粉使用で、山葵や甘口のたまり正油を付けて蕎麦切りとは違った味が楽しめる。個人的にはもう少し硬い方が扱い易くて好み。お品書きにも書かれていたが、全工程手作業の為、限定２０食程度での営業、確実に食べたい方は電話予約が正解だ。食後にいただいたムラサキ芋のきんとんは、陶そば農園で生産された無農薬の芋で作られ、こちらも美味しいモノに目がない女性客に大好評。

ざる 粗挽き(10割) 1000円 並挽き(8割) 900円 鴨ざる 粗挽き(10割) 1600円 そばがき 粗挽き(10割) 900円
以前あった大盛りは無くなり、替玉 10割 700円 8割 600円 ざるつゆ、薬味 300円に変更。
(注)　�@　８割そばは原則として　日曜・祝日のみ、平日は御予約にて承ります。
　　 　�A　お客様が多い場合、「天ぷら」はなしとなります。

今回の再訪問では、ざる(粗挽き)十割とおろしそばの二八を食す。　地元の青首大根をすりおろした、おろし汁に鹿児島の甘醤油をかけて味を調整、薬味の葱はお好みでトッピング。つけ麺風に大根汁と麺を一緒にいただくタイプ。信州の辛味大根とは一味違った、おろしそばも充分イケテる。粗挽き十割のざるそばは新そばになっており星の入った麺は噛めば香りも強く感じられ美味しかった。粗挽きは900円から1000円に改定になっていた。おろしそばの二八は1200円。

天竜浜名湖鉄道の尾奈駅の踏切を渡り山に向かって2�`程行った所、看板が無ければ見落としてしまいそうな普通の民家を改装し、02・9月より営業している。
ご主人は以前、電気設計の会社を営みながら、趣味の料理好きが高じて器作りの陶芸を楽しまれていたが、ふとしたキッカケで、陶芸の先生と一緒に始めた蕎麦打ちにのめり込み蕎麦屋を開店するに至った訳である。
元来、拘りのご主人は、長野県浅間・蓼科・八ヶ岳山麓産の玄そばを石臼挽き自家製粉し手打ちで、並挽きの二八・粗挽きの十割に仕上げる。
一人前の量は麺だけで150ｇ、切れ端を足して160ｇにして少し大目の設定になっている。
茹でる時間も、夏は70秒、冬は80秒とし、器に盛り付ける時も洋菓子のモンブランの様にして麺の乾燥を防ぐ工夫もしている。
ダシ取りに使う利尻昆布は通常の1.8倍、本鰹節も1.2倍使い宗田節、鯖節、鯵節などもブレンドされていて、ダシ汁だけでも美味しい。
山葵も中伊豆産の本山葵を直前にすりおろして出される。
殆どの器はご主人自らが尾奈窯にて焼き上げた趣のある物を使っていて、焼物好きの方にはこれだけでも充分楽しめるだろう。

現在は数量限定での営業なので、早めに行かれた方が確実。
並挽き・800円、粗挽き900円、大盛りはプラス300円。