蕎麦は単品でも注文出来ますが、「蕎麦コース」をお願いしました。コースは前菜、蕎麦、デザートになっていて、蕎麦をいくつ注文するかによって値段が変わってきます。蕎麦が１品なら１８００円、２品なら２６００円、３品なら３３００円といった具合です。
私は辛み大根おろしそばを、相方はもりそばを注文。それと桜海老のかき揚げを１品追加しました。
前菜は、石川県の漁師から直送された鯵と地元野菜のサラダ、なかなか美味しかったですよ。次に桜海老のかき揚げが供されましたが、給仕のスタッフから由比漁港で水揚げされた桜海老に下味を付けてあるとの説明で、これも美味しかったです。
そして、そばの登場です。厳選されたそば粉を八ヶ岳の伏流水で打ち、細麺に仕上げた十割蕎麦。蕎麦名人と謳われる石井仁さんのお店、伊豆修善寺の「朴念仁」に住み込んで、みっちり修行をされた清水シェフの手によるものです。
この時期、正直香りは期待していませんが、それにしても細いです。これはコシの強さよりもノド越しの良さを優先しているのでしょう。噛むとムニュムニュとした今までに体験した事の無い食感でした。
もりそばについてきた漬け汁は、カビ付きの鰹節にソーダガツオ、鰹などが入った濃いめの江戸前で、いい味を出していました。辛み大根おろしそばの方は、辛味おろしの辛味が足りないのが少し残念でした。
最後のデザート、本格的なフレンチ料理をほとんど食べた事が無いので、詳しいことは語れませんが、チーズ、甘夏、ライチが三位一体となって美味しさが口の中に広がりました。コースの時は、単品よりも蕎麦の量が若干少ないそうなので、蕎麦好きの方は２品頼まれた方がいいかと思います。