かやぶきの館 かやぶきの館の横から見た所 かやぶきの館の梁 かやぶきの館の天井

美味しいお蕎麦とほたるの舞を見る為、伊那谷の入り口 辰野町を訪ねる。
ここ辰野町 鶴ヶ峰の東経137度56'36"、北緯36度00'47"、標高1277メートルの位置に「日本中心の標」がある。大自然の中に、懐かしい歴史の佇まいも残り、古き良き時代の信州がここにはある。
まずは「そば処さくら」でおいしいお蕎麦を食べ、腹ごしらえ。店の女主人竹渕さんにほたるを見に来たことを話すと、「昨日はどしゃ降りの雨だったので今日はいいよ」と太鼓判を押してくれた。この方おいしいお蕎麦を打つだけでなく中々の文化人。時々、お店でニ胡やジャズの演奏会をひらくようだ。
ほたるを見るまでには時間があるので、近辺の観光スポットを巡る事にする。
中央アルプスの最北端、経ケ岳を源とする横川渓谷に向かう途中、突然、視界に入ってきた巨大な茅葺屋根の建物。体験型の宿泊施設「グリーンビレッジ横川・かやぶきの館」がそれである。
ウルグアイ・ラウンドの対策費用を使い、2年の歳月をかけて作られた日本一の茅葺屋根の建物。
この壮大な建物とまわりの美しい自然をうまく調和させ、日帰り温泉も併設されており、「食と健康」をテーマに楽しめる。
ここから更に奥に進むと、横川ダムが見えてくる。その先の渓谷が、横川渓谷だ。
川底に天然記念物の「蛇石」が横たわっている。

横川渓谷 蛇石

ガイドさんの説明では、昨夜の大雨で水量が増えて大部分が水面下に沈んでいるが、普段は大蛇の頭に例えられる部分まで見えるそうだ。蛇石が良く見えなかったのは残念だが、昨日の雨で洗われた新緑が眼に眩しい位の明るさを放ち、水の音色と流れ落ちる飛沫から発生するマイナスイオンの効果もあり、充分、心と体のリフレッシュが出来た。
それにしても前日までのぐずついた天気が嘘のようで、青く抜けた空、遠くどこまでも済んだ空気。川べりでは蝉に似た鳴き声まで聞こえ、初夏の香りが漂ってきそうな日になった。


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