こちらは奥川さんの焼き物のコーナー空 くう。店内に入ると、まず目に飛び込んで来るのが入口正面のこの場所です。私の様な昭和生まれの人間には懐かしい雰囲気で、引き込まれてしまいます。作品は、カップや一輪ざしや灯りなど、バラエティーに富んでいます。ディスプレイの板も、一部古材が使ってあったりと、手を抜いていません。 個人的にはここにちゃぶ台でも置いて住んでみたい感じでした。
こういう風に柱を敢えてみせる壁の構法を真壁(しんかべ)というんですよね。昨今の様に、集積材を使うような家ではあまり見かける事がありませんが、飴色に変色した柱が醸し出す空間は何ともいいですね。近江商人の家ですから、木材もいいのものを使っているのだと思います。左に少しだけ見えている梁も通しの一本柱です。何の木か分かりませんが、樹齢何百年という木でしょう。 作品より建物について語ってしまって申し訳ありませんが、兎に角、古民家ファンにはたまらない空間です。